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富士宮そば(焼きそば)
(2007年7月号 VOL.72)
毎年恒例の自治会の夏祭りが7月28日にあります。
私達の班の催し物は"焼きそば"です。
食材は事前に申請しておき、自治会でまとめて購入するので、どんな物がいくつ必要か、家内とスーパー
に見に行きました。
150食分作るので、焼きそばや紅生姜、ひき肉、キャベツに青海苔など結構な分量になります。
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一生懸命150食分の焼きそばを想像しながら計算していますと、脳みそ
が焼きそばになったような気分になります。
それに、食材の事ばかりを考えていると何やらお腹も減ってきます。
そこで「ちょっと早いけど食事にするか。」と、早めの昼食をとることにし
ました。(ぐぅ〜)
ウォーキングの途中で見掛けて「いつか行ってみるか。」と話していた富
里中学校の道向かいの「なないろ亭」に行くことにしました。
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外観は素敵なレストランという感じですが、中に入ってメニューを見るとなんと偶然にも"焼きそば"をベー
スにしたものが多かったです。
頭の中が焼きそばになっている私達は催眠術に掛かったように迷うことなく「焼きそば定食」を注文してし
まいました。
さすが本職ですね。やっぱり、美味しかったです。
ここの焼きそばの麺は少し太めでモチモチ感があり普通の麺とは違うようです。
食べ終わった後、マスターが「如何ですか?この麺。」と聞いてきました。
なんでもこの麺は"富士宮そば"というもので、B-1グランプリで2期連続優勝しているそうです。
すごい!やっぱり、美味しい訳だ!
と夫婦したり顔でうなずきあいましたが、お店を出て二人で「B-1グランプリ」って何???
マスターの話を元にインターネットで調べてみると「B-1グ
ランプリ」とは、日本全国地元で話題のB級ご当地グルメ
の異種格闘技選手権だそうです。
B級と言ってもA級といわれる一流レストランのような食
事に劣っているという意味ではなく、地元以外ではほとん
ど知られていない焼きそばやおでんといったマイナー料
理の味を競う祭典として開催されています。
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第1回目は平成18年に青森県八戸で開かれ出展数10団体、来場者数1万7千人だったのが、第2回目
は19年6月に静岡県の富士宮市で開かれ、出展数21団体、そしてその来場者数は25万人ですって。すご
い。
一大イベントですね。
第3回は来年秋に福岡県久留米市で開催の予定だそうです。
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ところで、そのB-1グランプリに2期連続優勝した「富士宮焼きそば」で
すが、美味しさの秘密は麺のコシにあるそうです。
一般的に市販されているそば麺は小麦粉と水で麺を練って蒸した後、
もう一度ボイルして作るので柔らかいそば麺になります。
これに対して、富士宮の麺は小麦粉と水で麺を練って蒸した後、強制
的に冷やし油で表面をコーティングします。そのため、水分が他の麺
に比べ少なく、コシのある麺ができ、食感に違いができるようです。
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なぜ、そのような麺ができたかというと、戦後、静岡県富士宮市の商店街には山梨県の身延線沿いの
人たちが、買出しに来て賑わっていたそうです。
彼らは多くは「洋食屋」で、手ごろなやきそばを好み、地元に持ち帰っていました。当時、冷蔵庫などがな
かったことから、そうした人達の為に富士宮の製麺会社がなるべく日持ちのする麺を思考し、極力水分を
除くことができる先程の蒸麺製法を考案したそうです。
まぁ、私にはこんな美味しい焼きそばは作れないので、お祭りでは一般的な焼きそばになりそうですけどネ。
もし、皆さんもご機会がございましたら、富士宮の焼きそばをお試し下さい。
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(南)
2007/07
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