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うなぎ
(2010年7月号 VOL.108)
7月26日(月)は土用の丑の日でしたネ。
(注:今年2011年の夏の丑の日は2回あり、7月21日(木)と8月2日(火)です。)
皆さんはウナギを食べられましたでしょうか?
スーパーではウナギがずらりと並んでいましたが、国産ウナギと外国産ウナギでは値段がぜんぜん違い
ますネ。
先日、外国産を国産としたウナギの産地偽装が発覚したニュースもあったばかりなので、もし騙されるなら
安いほうがいいかな? でもここは偽装をしていないと信じて!奮発して国産?などと悩んでしまいまし
た。変な悩み方ですネ(笑)
産地を明示せずウナギの食べ比べをした実験では、外国産のほうがふっくらとやわらかく臭みもなくて美
味しいという結果だったそうですが、なぜか『国産』という文字に弱いんですよね〜。
ところでどうしてウナギの旬でもない夏の『土用の丑の日』に食べるのでしょうネ?
まず注意していただきたいのが『土用』の字です。つい『土曜の丑の日』って勘違いして覚えてしまい、夏
の土曜日が丑の日と思いがちですがそうではありません。
土用とは陰陽五行節のひとつで、五行の内、『木』を春、『火』を夏、『金』を秋、『水』を冬と分けて、残った
『土』を各々の季節の終わりの約18日間に割り当てました。
ですから本当は年4回土用がありますが、通常『土用』と言われるのは夏の土用を指して言います。
そしてその土用の期間中の最初の『丑』に当たる日に、栄養価の高いウナギを食べましょうという訳です。
土用の丑の日にウナギを食べる理由は諸説あるようですが一般的とされるものは、讃岐国出身の平賀源
内が発案したという説のようです。
昔、商売がうまく行かないウナギ屋が、夏に売れないウナギを何とか売るため源内の所に相談に行ったと
ころ、源内は、「丑の日に『う』の字が付く物を食べると夏負けしない」といい、『本日丑の日』と書いて店先
に貼ることを勧めたところ、そのウナギ屋は大変繁盛し、他のウナギ屋もそれを真似るようになり、土用の
丑の日にウナギを食べる風習が定着したそうです。
どうせなら丑の日らしく、『牛』の方がわかりやすかったと思いますが、まだ牛肉を食べる習慣がない時代
ですから仕方がないですね。
それにしても、いくらつかみどころがないウナギとは言え、ウナギを一番食べる日を『丑の日』と呼ばれ、焼
いたら焼いたで『カバ焼き』と呼ばれるなんて、これではウナギも成仏できませんネ。
皆さんウナギさんに感謝して美味しく頂きましょう。 (-人-)
(大)
2010.07
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