ニュースレター

年頃
(2008年3月号 VOL.80)


子供も"年頃"になってきますと、だんだん見た目を気にしだすのですね。
いわゆる良くも悪くもオシャレになってくると言うことでしょうか。
先日も髪の毛を切ってきて、どうも髪型がおかしいんじゃないかと一晩中気にしていました。いつも行って いる散髪屋さんじゃなく違うところへ行ってきたようです。
「前よりカッコ良くなったよ。」と、家内と言うのですが全然気に入らないようです。
朝もドライヤーを当てて、しきりに直していました。
仮に少々不恰好だとしても、だ〜〜れもお前のことなど見ていないし、気にもしていないと言うのですが、 地球の中心に自分がいると思いがちな年頃の息子は全ての人が自分の髪型を見ていると感じているよう です。

当日、友人と遊びに行って帰ってきた息子は「髪形、なかなか良いじゃん。」と友達から言われたようです っかり機嫌が直っていました。
親の評価より友達の評価が格段に大きいのは、これも年頃の証明でしょうか。
しかし、その夜、息子は又もや鏡の前に立ち、「すっごくカッコ悪かったのが、カッコ悪いに変っただけなん じゃないかなぁ〜。」と再び悩んでいました。
親としては、頭の形に気を使うより頭の中身に気を使って欲しいと思うのですが、その思いは通じないよう です。
いずれにしても、私の血を引いているのであれば、髪型でオシャレを楽しめるのも後数十年のことでしょ う。まぁ今の内に大いに悩め。息子よ。とも思う次第です。

(南)
2008.03

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