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住宅の進化
(2010年8月号 VOL.109)

この間、昭和22年築の建物の調査に行きました。
昭和22年というと、64年前の建物です。
玄関を入ると土間があり、台所も土間です。建物の中に井戸があり、トイレは離れで汲取りでした。お風呂
はゴエモン風呂です。
タイムスリップをした感じですが、私の実家も建替える前はこんな感じでした。
実家を建替えたのが40年ほど前ですが、現在の建物と比べますとかなりの違いがあります。
この40〜50年で住宅の品質は飛躍的に良くなりましたね。
最も良くなったのはトイレではないでしょうか。
当時のトイレは汲取りでしたし、床も金隠しも木で作られていました。
手洗いは水を溜めた容器の下に棒が付いていて、その棒を上に上げると容器から水が滴り落ちてくる手
水(ちょうず)という物でしたね。
お尻を拭くのも新聞紙かB5サイズぐらいのちり紙でした。
それが今や便器の前に立つと自動的に便座のフタが開き、お尻もお湯で洗ってくれます。暖房、脱臭、便
器も自動で洗う機種まで出ています。更に、体重や血圧や体脂肪まで測る装置が付いているトイレもあり
ます。
恐ろしいほどの進化ですね。

キッチンも大きく変りました。
昔は土間の上に石製の流しが置いてあるだけでした。
流しの横にカマドがありました。
それが今や、フローリングの上に清潔な流しがあり、火を使わないIHもあります。
水道と冷蔵庫の普及によってキッチンも大きく変わりましたね。
これから30年後、50年後の未来の住宅はどのように進化していくのでしょうね。
シアタールームやトレーニングルームのある住宅は当たり前で。
温泉付き住宅。
掃除をしなくていい住宅。
移動する住宅。
想像していると楽しくなりますね。


(南)
2010/11


   
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