ニュースレター

冬至・初日の出 2
(2004年12月号 VOL.41) 

さて、お正月は初日の出を一番早くみたい!と思っている方のために初日の出が一番早い場所をお教え 致します。
まず、日本の国土全体で初日の出がいちばん早い場所は南鳥島(みなみとりしま、別名マーカス島)で、 初日の出の時刻は5時27分です。南鳥島は、東経約154度、北緯約24度という、日本の最南東端の海上 にある面積1kuほどの小さな島です。海抜はわずか8m。(って、見に行けそうにないなぁ〜〜)
次に、島を除くとどうなるでしょう。北海道・本州・四国・九州でいちばん早く初日の出を見られるのは? さ て?

答えは意外や意外。
富士山の山頂です。
日の出時刻は6時42分です。標高が高い場所では平地より日の出が早くなりますので、もっと東にある標 高の低い場所よりも、初日の出を先に見ることができるのです。
(ここも見に行くのは大変そうだぁ〜〜)

今度は山も除いて考えるとどうなるでしょう。北海道・本州・四国・九州の平地でいちばん早く初日の出を 見ることができるのは、千葉県の犬吠埼(いぬぼうさき)で、日の出時刻は6時46分です。
(ここならなんとか見に行けそう。ルンルン)

 北海道の納沙布(のさっぷ)岬のほうが犬吠埼よりももっと東にありますので、初日の出も早くなるように 思えますが、南東の方向に行くほど、初日の出の時刻は早くなりますので、より南にある犬吠埼のほう が、北の納沙布岬より日の出時刻は早くなるのです。

 しかし、1年中いつでも、南東ほど日の出時刻が早くなるわけではありません。夏至の前後には、日の出 はおおよそ北東の方向に行くほど早くなりますし、春分・秋分の頃には、東に行くほど日の出は早くなりま す。そのために、日の出をいちばん早く見られる場所の順番も、季節によって違ってくるそうです。
以上国立天文台HP参照


(大)
2004.12

   
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