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もみじの天ぷら
(2007年11月号 VOL.76)

紅葉の季節ですね。
天気が良い日には、私は紅葉狩りに行きたくなりますね。
 でもどうして紅葉「狩り」なんでしょう?マツタケ狩りやイチゴ狩りなどのように取りに行く訳でもないのです しね。
 昔、大阪府の箕面市(みのおし)で、もみじの天ぷらをいた だいたことがありましたが、天ぷらのためにもみじを拾いに 行く訳でもないですからね。
辞書で「狩り」という単語を調べてみますと、『楽しみのため に歩き回ったり、見物すること』と載っていました。なるほど、 そういうわけで『紅葉狩り』と言う訳ですね。ということは、不 動産を見に行くことは『不動産狩り』ともなるわけです か・・・。
ちょっと危険なフレーズです。(笑)
ということで、今回はもみじ天ぷらについて調べたいと思います。

 まず、みなさん箕面をご存知ですか?関東で紅葉というと日光などが有名ですが、関西で箕面は紅葉で 有名な場所です。
箕面市は大阪府にあり平成19年現在の人口は約12万7千人います。 
私にとって箕面は、小学生の頃、箕面の滝を見た帰りに、柴犬の子犬 を頂いた思い出のある場所です。
残念ながら、その柴犬は病気にかかり、あまり長生きができませんでし た。犬を飼ったのはそれっきりですが、とても賢い犬でしたので機会が あるなら、またそこのお宅の血筋の柴犬が欲しいなと今でも思ったりし ます。
 (でも、子供の頃のことなので、どちらのお宅かほとんど記憶にないのが辛いのです が・・・)
さて、子供の頃、箕面に滝やお猿さんを見に行ったときに、参道で『もみじの天ぷら』をよく買って食べまし たが、関東の方には『もみじの天ぷら』はあまり耳慣れない言葉なのでしょうか?

 『久國紅仙堂(ひさくに こうせんどう)様のホームページによりますと、
もみじの天ぷらは、『1300年前に箕面山で修行をしていた修験者が滝に映えるもみじの美しさを称え、賞 賛し、灯明の油(菜種油)で天ぷらを作ってその美しさを表し、旅人に振舞ったのが始まりだと言われてい ます。』だそうです。
 だからといって今すぐもみじを拾いに行って「今夜
はもみじの天ぷらよ〜」なんて天ぷらにしないで下さ
いネ。
今こよなく愛されているもみじの天ぷらは、やさしい
甘さと香ばしさが特長の懐かしい味のする『かりんと
う』のようなお菓子です。
作り方ですが、
まず所有の山林にて栽培した軸が柔らかい食用もみ
じをきれいに水洗いして1年以上も樽で塩漬けにする
そうです。
湿度と温度を一定に保ち一年以上寝かせると、おい
しく生まれ変わったもみじの誕生です。
つぎに流水で丁寧に塩抜きをしたあと、淡い透明感のあるきれいな葉を、1枚ずつ丁寧に形を整えて揃え ていきます。
 いよいよ衣をつけて揚げるのですが、もみじの葉そのものの形に揚げるのにはかなりの技術が必要だそ うです。確かにくっついたり折れ曲がったりせずに、綺麗に開いた形で揚げるのは難しそうですね。
最後に丁寧に油を切り、ぱりっとした食感に仕上げて完成です。
もみじの天ぷらを片手に、真っ赤に紅葉したもみじを眺める。どうです紅葉した山がおいしそうに見えてき ませんか。(笑) 食欲の秋ですね。(*^ ^* )V

 ところで紅葉の天ぷらは、塩漬けにしてある葉を使用しているので、秋に限らず1年中製造販売していて インターネットでも注文できるそうですヨ。



久國紅仙堂様HP http://www.hisakuni.net/index.htm

(大)
 2007/11
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